|
■いつまでもつか。いくらつかうか
こけ：いつまでに利益をあげたいか。ですか？
株太郎：そうだよ。
こけ：それは考えてなかったなあ。
株太郎：こけくん、実はそこがいちばん大切なんだ。
こけ：期間がですか？
株太郎：そうだよ。たとえば、こけくんは今日100万円分の株を買って、一ヶ月以内に倍にしたいとか考えているのかな？それとも10年間ぐらい株のまま持ちつづけていようと思っているかな？どちらにしてもいつかは売ろうと思って買うでしょう？
こけ：言われてみれば、そうですね。売って利益が上がらないと意味がないですもんね。でも毎日株価を見ながら、上がったところで売ろう！じゃだめなんですか？
株太郎：方法としては人それぞれだろうね。それでも期間というのは頭に入れておいたほうがいいよ。こけくん、ひとつぐらいは買ってみようかと思う銘柄はあったんじゃないの？
こけ：はい〜。実はありました。
株太郎：それは何かな？
こけ：中国株なんです。
株太郎：うん。どうしてそう思ったの？
こけ：えーと。HPで「いま、中国株があつい！」みたいだったのと、10万円ぐらいから買えそうだったもので。あとは・・
株太郎：何だい？どんどん言ってごらん。情報から自分の考えに発展させていくことが大切なんだよ。
こけ：4年後に中国でオリンピックがあるじゃないですか。オリンピックに向けて、さらに経済が活性化していくんじゃないでしょうか？
株太郎：オリンピックがあるとどうして経済が活性化してくのかな？
こけ：世界中から人があつまるわけですよね。オリンピック会場や選手施設はもちろん。観光客用のホテルとか交通設備も整備しないといけないでしょう。
前、シドニーオリンピックの年のお正月にオーストラリアにいたときがあるんですが、なんというか、目に見えない興奮と活気を感じました。これからこの国は伸びそうだ。みたいな。うまく言えないんですが。
株太郎：うん、いいよ。つまりこけくんは中国株を4年を目安に、持とうと考えているわけだね。ということは4年間何があっても手をつけないでいられる金額を投資すべきだということだよ。
こけ：何があってもですか？
株太郎：そう。今までの4年間はどうだったかな？自分の予想どおりだったかな？けっこう、考えもしなかったことばかり起こったんじゃないかな。
こけ：そうですねー。4年前は自分が株を買おうと思うとは考えませんでしたね。自分でHPを作ろうとも思いませんでした。うーん。確かに何がおこるかわかりませんね。
株太郎：でしょう。4年の間にこけくんは仕事を失うかもしれないし、自分が入院するかもしれないし、ご両親が交通事故に遭うかもしれないし、
こけ：株太郎さん！不吉なことばかり言わないでくださいよ。
株太郎：いや、ごめんごめん。あくまでたとえでね。つまりそういった思いがけないことが起こったとしても手をつけないでいられる金額だけを投資すべきだってことを言いたいんだ。
不測の事態がおきてとっさに株に手をつけなくてはならなくなって、現金にもどしたら、減っていた。だからやっぱり株はもうからない。こうなってしまってはもったいない。こけくんの納得のいく金額で買って、納得のいく金額で売ってほしいんだよ。